優先順位と実行計画
コンプライアンス・事業継続
サポート切れ・要員の高齢化・監査対応・事業継続の4つの面から基幹システムを点検します。なぜ今システムを作り直す必要があるのかを、情報システム部門が社内に説明するための材料です。
サマリ
サポート切れ・要員リスクが大きい資産
397本/ 560本
2026年7月4日 時点
サポートが終了しているか、扱える人が少ない言語で書かれています
扱える人が少ない言語
70.9%/ 560本
2026年7月4日 時点
COBOLやVB6を扱える人に頼っている割合です
仕様書がある割合
41.4%/ 560本
2026年7月4日 時点
328本は、何のために作ったかを書いた資料がありません
止まると全体に影響するプログラム
13本他から多く呼ばれている現役30本のうち
2026年7月4日 時点
ここが止まると広い範囲が止まります
チェックリスト
構成管理(正本の一元管理)
本番モジュールのどれが正本か確定していません。重複した版があちこちに残っています。
設計文書の整備
仕様書があるのは41.4%です。中身が分からない処理が残っています。
EOL資産の把握
サポートが終了しているか、扱える人が少ない言語に397本が依存しています。
要員・スキル継承
COBOLやVB6を扱える人に70.9%が依存しています。引き継ぐ人が足りません。
影響範囲の可視化
依存グラフを使えば、止めたときの影響を機械的に追えます。
事業継続(単一障害点の把握)
止まると影響が広いプログラムは特定済みです。二重化や分割を検討する必要があります。
EOL・サポート状況台帳(言語別)
| 言語・基盤 | 本数 | サポート状況 | 留意点 |
|---|---|---|---|
| RPG | 146 | 稼働中(要員リスク大) | AS/400(IBM i)で動きます。RPGを書ける人が社内にも市場にもほとんど残っていません。 |
| VB6 | 141 | サポート終了(EOL) | 開発環境も実行環境もメーカーのサポートが終了しています。扱える人もほとんどいません。 |
| RPGLE | 51 | 稼働中(要員リスク大) | RPGの後継版です。動き続けますが、直せる人はRPGと同じく限られます。 |
| CLP | 30 | 稼働中(要員リスク大) | AS/400のジョブ制御に使います。RPGと同じく引き継ぐ人がいません。 |
| Access VBA | 17 | 管理外(要員リスク大) | 業務側で作られたまま情報システム部の管理下にありません。作った本人しか中身を知らない状態です。 |
| COBOL | 12 | 稼働中(要員リスク大) | メインフレームで動きます。COBOL技術者の高齢化と退職がいちばんの不安要素です。 |
| PL/SQL | 37 | 版により延長サポート | DBのサポート期限に合わせて上げていく必要があります。 |
| VB.NET | 31 | 延長サポート/EOL接近 | .NET Frameworkの世代です。新しい.NETへ移す計画が要ります。 |
| Excel VBA | 26 | 管理外 | 表計算の中に業務のルールが入っています。誰がいつ直したかの記録が残りません。 |
| C# | 31 | サポート内 | 新しい.NETに追随していけば維持できます。 |
| SQL Script | 14 | 版依存 | DBのサポート期限に合わせます。 |
| Shell Script | 10 | OS依存 | OSのサポート期限に合わせます。 |
| Java | 8 | LTS管理 | 長期サポート版に上げ続ける計画が要ります。 |
| Windows Batch | 6 | OS依存 | OSのサポート期限に合わせます。 |
説明責任 — 領域別の文書整備率
仕様書が残っていない処理は、監査のとき・改修するとき・担当が代わるときに問題になります。仕様書の少ない領域から書き起こしていきます。
事業継続 — 単一障害点(SPOF)候補
多数のプログラムから呼ばれている現役プログラム(ハブ) は、障害が起きたときの影響が広い範囲に及びます。二重化・分割・監視の強化を優先します。
この判定は 2026年7月4日 時点(資産評価PoC)の推定です。ご提供いただいた資料(ソースコード・DBデータ・2026年4〜5月の実行ログなど)の範囲で判断したもので、実際に動いているかどうかを確認したものではありません。 サポート切れと要員リスクの区分は、デモ用に一般的な条件で置いたものです。このページの数値は 2026年7月4日 時点の解析結果です。