資産の全体像
全社システム資産マップ
どのシステムを減らすかを決めるには、まず全体に何があるかを把握する必要があります。 このページでは、大阪繊維商事 の基幹システムを領域ごとに並べ、どこまで調べ終わっていて、どこがこれからかを示します。 評価が終わっているのは 領域A〜E(商品在庫・受発注貿易・生産OEM・物流倉庫・販売債権採算)と共通基盤です。リテールや海外拠点・ERPを含む残りの領域は、第2クールの全社スクリーニングで調べます。
把握状況サマリー
評価完了の領域
6領域/ 全体の領域数は未確定
2026年7月4日 時点
領域A〜Eと共通基盤。全体の領域数はスクリーニングで確定します
棚卸し済みプログラム
560本領域A〜Eと共通基盤
2026年7月4日 時点
全社の一部です。残りの領域はこれから調べます
推定判定済み
373本/ 560本
2026年7月4日 時点
推定現役 242 / 推定休眠 86 / 推定死亡 45
削減・統合の余地
約4割採点済み 373本のうち
2026年7月4日 時点
採点済みのうち35.1%が動いていないと見られます。全社の値はこれから出します
資産ツリーマップ(どこに資産が集まっているか)
外枠が業務領域、内側の1マスがシステムで、面積はプログラムの本数(560本)です。依存の線は引いていません。プログラムの量がどこに集まっているかだけを見る図です。「死活の推定」に切り替えると、各マスが「使われている証拠がない割合」で色分けされます。割合が低いほど青、高いほど赤です。
- A · 商品・在庫管理113本
- B · 受発注・貿易114本
- C · 生産・OEM/ODM89本
- D · 物流・倉庫78本
- E · 販売・債権・採算85本
- 共通・その他81本
データ表で見る(領域・サブシステム別の本数と死活の内訳)
| 領域 | サブシステム | 本数 | 推定現役 | 推定現役(部分証拠) | 推定休眠 | 推定死亡 | 証拠不足(未採点) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A · 商品・在庫管理 | 生地在庫 | 33 | 17 | 5 | 5 | 2 | 4 |
| A · 商品・在庫管理 | 反・ロット管理 | 26 | 10 | 6 | 4 | 4 | 2 |
| A · 商品・在庫管理 | 商品マスタ | 22 | 13 | 1 | 4 | 3 | 1 |
| A · 商品・在庫管理 | 見本・スワッチ | 17 | 3 | 3 | 5 | 3 | 3 |
| A · 商品・在庫管理 | 売価管理 | 15 | 5 | 1 | 3 | 5 | 1 |
| B · 受発注・貿易 | 受注管理 | 30 | 15 | 5 | 5 | 2 | 3 |
| B · 受発注・貿易 | 発注・仕入 | 27 | 11 | 7 | 3 | 5 | 1 |
| B · 受発注・貿易 | 輸入業務 | 21 | 8 | 4 | 5 | 3 | 1 |
| B · 受発注・貿易 | 輸出業務 | 18 | 8 | 4 | 2 | 1 | 3 |
| B · 受発注・貿易 | 通関・船積 | 18 | 4 | 4 | 8 | 1 | 1 |
| C · 生産・OEM/ODM | 生産指示 | 22 | 7 | 4 | 6 | 1 | 4 |
| C · 生産・OEM/ODM | 工程進捗 | 18 | 10 | 2 | 2 | 1 | 3 |
| C · 生産・OEM/ODM | 品質検査 | 18 | 9 | 5 | 1 | 0 | 3 |
| C · 生産・OEM/ODM | 企画・デザイン | 16 | 7 | 3 | 3 | 0 | 3 |
| C · 生産・OEM/ODM | サンプル管理 | 15 | 8 | 1 | 2 | 1 | 3 |
| D · 物流・倉庫 | 入出荷管理 | 26 | 14 | 6 | 1 | 2 | 3 |
| D · 物流・倉庫 | 倉庫・ロケーション | 18 | 13 | 3 | 0 | 0 | 2 |
| D · 物流・倉庫 | 配車・輸送 | 18 | 8 | 4 | 0 | 0 | 6 |
| D · 物流・倉庫 | 検品・加工指示 | 16 | 9 | 6 | 0 | 1 | 0 |
| E · 販売・債権・採算 | 請求・売掛 | 24 | 11 | 5 | 6 | 2 | 0 |
| E · 販売・債権・採算 | 入金消込 | 17 | 12 | 0 | 1 | 1 | 3 |
| E · 販売・債権・採算 | 原価・採算 | 17 | 7 | 2 | 3 | 1 | 4 |
| E · 販売・債権・採算 | 与信管理 | 14 | 4 | 6 | 1 | 3 | 0 |
| E · 販売・債権・採算 | 為替・外貨 | 13 | 7 | 2 | 1 | 0 | 3 |
| 共通・その他 | マスタ管理 | 20 | 7 | 9 | 3 | 1 | 0 |
| 共通・その他 | バッチ基盤 | 20 | 1 | 6 | 4 | 2 | 7 |
| 共通・その他 | 帳票基盤 | 16 | 4 | 7 | 5 | 0 | 0 |
| 共通・その他 | EDI・BtoB連携 | 14 | 6 | 6 | 2 | 0 | 0 |
| 共通・その他 | 認証・権限 | 11 | 4 | 6 | 1 | 0 | 0 |
死活は2026年7月4日時点の推定です。3区分(推定現役 / 推定休眠 / 推定死亡)の採点が付いていないプログラムは、次の2つに分けて数えています。「推定現役(部分証拠)」は、他プログラムからの呼び出し・テーブル操作・仕様書のどれかが見つかったものです。「証拠不足」は、どれも見つからなかったものです。使われていない可能性が高いものの、確定するには実行ログとDBのデータが要ります。
領域を調べる5つのステップ
どの領域もこの5ステップで進めます。評価済みの領域(A〜Eと共通)はステップ3まで終わり、いまは処置の方針を検討しています。全社はこれからステップ1(棚卸し)に着手します。
| ステップ | 内容 | 評価済み領域 | 全社 |
|---|---|---|---|
| 1. 資産の棚卸し | プログラム・DB・仕様書を集めて、依存関係から全体の構成を組み直します | ✓ 完了 | ✓ 完了 |
| 2. 環境の再現と裏取り | 本番に触らない複製環境を作り、実データや実行ログと突き合わせます | ✓ 完了 | ✓ 完了 |
| 3. 死活の推定判定 | 5つの証拠で採点し、推定現役 / 推定休眠 / 推定死亡に分類します | ✓ 完了 | ✓ 完了 |
| 4. 処置方針の決定 | 廃止・維持・ラップ・改修・刷新のどれにするかを領域ごとに決めます | ✓ 完了 | 進行中 |
| 5. 安全な切り替え | 新旧を並行して動かし、結果の差を見ながら段階的に切り替えます。問題があれば戻せます | 進行中 | 予定 |
領域ごとの状況
領域は業務のまとまりでシステムを区切った単位です。スクリーニングが進むたびに、ここに領域を追加します。
領域A: 商品・在庫管理
推定判定 完了品番・カラー・素材の商品マスタと、反(たん)単位の生地在庫を扱う領域です。1メートル単位の即納を支える土台で、品番体系の改番を何度も重ねてきたため、旧品番を前提にした処理が層になって残っています。
- ・採点86本のうち38本(44.2%)が動いていないと見られます。6領域で最も削減の余地があります
領域B: 受発注・貿易
推定判定 完了得意先からの受注、仕入先への発注、輸入・輸出の手配、通関・船積を扱う領域です。商売の本線にあたるため改修が続いており、比較的動いているものが多く残っています。
- ・採点81本のうち35本(43.2%)が動いていないと見られます
領域C: 生産・OEM/ODM
推定判定 完了企画・デザイン提案からサンプルの試作、生産指示、工程進捗、品質検査までを扱う領域です。後から作られた層のため新しい言語が多く、Excel での管理と併走している部分が残っています。
- ・採点58本のうち17本(29.3%)が動いていないと見られます
領域D: 物流・倉庫
推定判定 完了入出荷、倉庫のロケーション管理、配車・輸送、検品と別注加工の指示を扱う領域です。止まると当日の出荷が止まるため、減らす対象ではなく、守って中身を見えるようにする対象です。
- ・採点48本のうち動いていないと見られるのは4本(8.3%)だけです。ほぼ全部が現役です
領域E: 販売・債権・採算
推定判定 完了請求・売掛、入金消込、与信管理、原価と粗利の採算、為替予約と外貨決済を扱う領域です。決算や採算の見直しのたびに集計処理が足されてきたため、似た計算が並んで残っています。
- ・採点60本のうち19本(31.7%)が動いていないと見られます
共通・その他(全社基盤)
推定判定 完了マスタ管理・帳票基盤・EDI/BtoB連携・認証/権限・バッチ基盤を扱う領域です。全領域がここに依存している一方で、使われないまま残ったプログラムが最も溜まりやすい場所でもあります。
- ・採点40本のうち18本(45.0%)が動いていないと見られます。基盤の刷新はここから始めます
小売・海外拠点・ERP(スクリーニング済み)
調査中直営店とEC(リテール事業)、海外拠点の業務システム、ERP(財務会計/人事給与)、情報系など、PoCの対象外だったシステムです。第2クールの全社スクリーニング(2026年8〜9月)で棚卸しと領域の定義を終え、領域ごとの削減・統合の候補を洗い出しました。判定データのサイトへの反映は順に進めていて、いまは評価済みの6領域分を載せています。
いつ何を決めるか
3か月ごとに区切って進めます。第1クール(7〜9月)は全社スクリーニングと、評価済み領域の改善への着手です。第2クール(10〜12月)は優先度の高い領域を詳しく調べ、削減を実行します。年明けからは本格的な実行に入ります。
2026年7月
全社スクリーニング開始(現地調査とAI解析)
2026年9月
ヒートマップ完成。どこから止めるかの判断材料が揃う
2026年10月
経営層が止める順番を決定
2026年12月
第2クール完了。次年度の中期経営計画とIT投資計画に反映
2027年1月〜現在
削減と刷新の実行(進行中)
2027年4月〜
第3クール。発電・ERP領域の刷新に着手
詳細は資産評価レポートの次フェーズ計画を参照してください。
領域A・Bで進めていること
全社スクリーニングと並行して、評価が終わっている領域A・Bでは次の作業を進めます。進み具合はこのページで更新します。
- ✓ 完了
推定死亡45本の廃止
2026年11月に37本を止め、影響がないことを確認して廃止しました。残り8本は現場確認で使用中と分かったため、監視を続けています
- ✓ 完了
構成管理(Git)の導入と正本の確定
本番モジュールをSHA256で照合し、どれが正本かを特定しました。提供されていなかった187本のうち152本を回収し、35本は現存しないと確認しました
- ✓ 完了
依存グラフの運用開始
影響範囲を調べるときの標準手順として、情報システム部門に展開しました
- 進行中
ステージング環境の構築
本番と同じ構成の検証環境です。新旧を並行して動かすときに使います(2027年3月完成予定)
この判定は 2026年7月4日 時点(資産評価PoC)の推定です。ご提供いただいた資料(ソースコード・DBデータ・2026年4〜5月の実行ログなど)の範囲で判断したもので、実際に動いているかどうかを確認したものではありません。このページの数値は 2026年7月4日 時点の解析結果です。対象は領域A〜Eと共通基盤で、全社スクリーニングが進むたびに更新します。